恋愛小説レビュー「交換ウソ日記」ネタバレ注意!
(画像出典元 https://www.amazon.co.jp)
こんにちは恋愛開運堂のチャーリーです☆彡
今回は、櫻いいよ(さくらいいよ)さんの
恋愛小説
『交換ウソ日記』(スターツ出版文庫)を読了しました。
今の学生さんは、友達や恋人との文章での会話って、ほぼスマホですると思いますが、携帯やスマホがなかった時代は、恋人との語らいに「文通」や「交換日記」など自筆でのやりとりが流行ってました。
当然のごとく、非モテ男子である私チャーリーは、やったことがありませ~ん(泣)
なので、一度でいいからやってみたかったなぁ……。
そんな交換日記が行き違いを生み、奇跡の物語を生む感動の恋愛小説レビューしまーす♡
あらすじ
「好きだ。」
高校2年生の主人公・黒田希美(くろだのぞみ)は、移動教室の机の中で、
ただひと言、そう書かれた手紙を見つける。
送り主は、学校で人気のイケメン・瀬戸山潤(せとやまじゅん)だった。
同学年だけどクラスも違うふたり。希美は彼を知っているが、彼が希美のことを
知っている可能性は限りなく低いはずだ。
イタズラかなと戸惑いつつも、返事を靴箱に入れた希美。
その日から、ふたりの交換日記が始まるが、事態は思いもよらぬ展開を辿っていって、予想外の結末を迎える!
感想
この物語は、学校で女子に人気のイケメンの瀬戸山が、主人公の黒田の友達の
松本江里乃(まつもとえりの)に向けた宛名もない告白文を、手違いで手にするところから始まります。
江里乃は美人で勉強もできて、生徒会も務める理性的な女の子。
かたや、黒田はブサイクではないが、綺麗とか可愛いとかいわれない普通の子で、なかなか自分の意見を言えない性格。
冒頭からぶっちゃけますと、この物語は男性の僕からみたら、共感できなかったな~。
理由の一つは、僕の好みは美人でしっかり者の江里乃だからです(笑)
黒田は「なぜ学校の人気者の瀬戸山が私なんかを…」と思いつつも返信を書いてしまった後に、自分宛でないことに気づくのですが、自分が恥ずかしい思いをしたくないがために、江里乃になりすましてウソの交換日記を続けてしまいます。
僕的には「これ、絶対ダメじゃん!」とチョット憤慨です。
江里乃も「もし瀬戸山に告白されたらつき合うかな」と言っていたので、順当にいけば
すんなり瀬戸山と江里乃がつき合ってたじゃーん!
女性から見たら、気弱な普通の女の子がイケメン君となんとか上手く結ばれて欲しい
と思うんだろなと思いますが、やっぱり江里乃と思って交換日記を書いてた瀬戸山の
心情を思うと、「早く本当のことを言って、正直に謝れよ!」と思いながらページを
めくる日々です(笑)
僕がオッサンだから頭がかたいのかな?
この物語に出てくるキャラクターは、それぞれが個性豊か。自分の意見を主張できずに
周りに合わせるけど、皆の意思を尊重する黒田。自分の意見を正直に言葉にして、皆を導くけど、正論すぎて摩擦を起こす江里乃。いつも賑やかで明るいけど感情的で、ちょっと直情的な黒田の友達の優子。
リアルの世界にも見られる個性だけど、それぞれが自分に無いものに嫉妬し、それぞれが他者と関わるうえで、必要とされる個性だと感じます。
なので、どの性格が正しくてどの性格がダメなのではなく、ひとつの個性でも
見る人の見方によって良く映ったり、悪く映ったりするのではないでしょうか?
そう、例えるなら陰陽師のマーク「太極図」のように、万物の陰と陽は表裏一体であり、100%陰100%陽ということはないのです。
とはいえ、自身の成長のために変えていくべき所はみんな持ってます。
黒田も少しづつですが、「自分の主張を出していこう」と勇気を出すことを決意しますが、その勇気がラストの感動的な結末を引き寄せた面も大きいのではないかな。
あなたも好きなあの人に、思い切って自分の気持ちをぶつけてみませんか?
素敵なハッピーエンドを引き寄せるかもですよ♡