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恋愛小説レビュー『交換ウソ日記2』

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(画像元 https://www.amazon.co.jp

 

こんにちは恋愛開運堂のチャーリーです☆彡

 

今回は櫻 いいよさんの恋愛小説『交換ウソ日記2』スターツ出版文庫)を読了しました。

 

世の中には、一度も恋心を抱いたことがないって人も中にはいると思います。

 

でも、その人は本当に恋をしてないのかなぁ?

 

実は恋に気づいてないのかも………

 

そんな心の深層に向き合うことを教えてくれるこの恋の物語、レビューしちゃいます♡

 

 

  もくじ

 

 

作者紹介

櫻いいよ(さくら いいよ)

 

大阪府在住。

 

著書に『君が落とした青空』『1095日の夕焼けの世界』『そういふものにわたしはなりたい』など人気作多数。

 

本作の第一弾にあたる『交換ウソ日記』は累計22万部を突破し、コミカライズ。

 

近著に『偽りの君と、十四日間の恋をした』などがある。

 

(本書より引用)

 

 

あらすじ

高校で副生徒会長を務める江里乃は、正義感が強く自分の意見があり、皆の憧れの存在。

 

そんな完璧に見える彼女だが、実は恋が苦手だ。

 

告白され付き合ってもなぜか必ずフラれてしまうのだ。

 

そんなある日、江里乃は情熱的なラブソングが綴られたノートを拾う。

 

恥ずかしい歌詞にシラけつつも、こんなに純粋に誰かを好きになれるノートの中の彼を少し羨ましく感じた。

 

思わずノートに「私も本当の恋がしたい」と変な感想を書いてしまう。

 

ウソみたいな自分の本音に驚く江里乃。

 

その日から、ノートの彼と ”本当の恋” を知るための交換日記が始まるのだが……

 

(本書より引用)

 

 

感想

・前作と比べて

う~ん、今回の『交換ウソ日記2』は前作よりグレードアップしてる!

 

さらにドキドキ感がパワーアップなんですよ~。

 

今回は『交換ウソ日記』のヒロインの希美の親友・江里乃がヒロイン。

前作の中で、僕は希美より江里乃ちゃんが好きだったから、めっちゃ楽しみでした(笑)

 

前作では江里乃あての交換日記に希美が江里乃になりすますという、「ちょっと、それはダメっしょ~」というのが頭にこびりついて、素直に希美を応援できなかった。

 

しか~し、今回はちゃんと当人同士で日記の交換やってたから、何の引っ掛かりもなくストーリーに没頭できました。

 

この物語は、自分に自信がなくそんなに美人でもないヒロインと校内一のイケメンというよくあるキャラ設定ではなく、美人のヒロインと雰囲気イケメンのある意味異色のキャラ設定で、男性が読んでもハナにつかなくて凄くいいですね。

 

・気持ちを添えて伝える

ヒロインの江里乃は正義感が強くしっかり者で、おまけに美人。

 

なのに何故か付き合った男性にフラれてしまいます。

 

その上、責任感が強いあまり時折周囲と摩擦を起こしてしまうのです。

 

江里乃は自分は間違ったことは言ってないのに何で……?

 

となっちゃうのだけど、確かに正論ばかり言ってくる人ってちょっと疎ましいですよね~(笑)

 

僕もこの物語を読むまでは、正論で武装すると嫌がられると思ってました。

 

けど、違うんですよね。

 

その正論は誰のために、何の意図があって、どういう想いで言ってるのか……

 

その前後の言葉を省略しちゃダメなんだと今さらながら気づかされました。

 

人間はそれぞれが別の生き物。

発した言葉の受け取り方も、その人の数だけ違うもの。

 

なので、相手への想いを添えた伝え方で伝えないと、言葉って思ったより伝わってないものなんですよね。

 

そのことに江里乃は二ノ宮先輩に気づかされるのですが、二ノ宮先輩……

随分としっかりした高校生だよな~(笑)

 

・人を好きになること

江里乃は告白された男子と何となく付き合い……そしてフラれる。

 

フラれる理由は「かわいげがない」「キツイ」「おれのことが好きなのかわからない」というもの。

 

自分でも恋愛というものがよく分からないし、人に恋するという感情が理解できなかった。

 

相手の気持ちも分からないのに告白することなんて、ただの博打だとすら思っていました。

 

だけど、最後に江里乃は気づきます……

 

それは自分の感情を押し込めているだけだと。

 

プライドが邪魔をして、傷つきたくなくて自分を守りたかっただけなんだと。

 

確かに恋愛は難しく、時には喜び時には傷つくこともある。

 

意を決して告白してフラれることもある。

 

だけど恋心というのは、フラれないから告白をする、フラれるから告白しないという白黒つけれるものじゃあないよね。

 

大事なのは、自分の気持ちと素直に向き合い、そしてその想いを相手に伝えること。

 

それが恋愛というものの本質なのでしょうね!

 

・まとめ

いや~、しかしこの物語では、美人で潔癖で隙のない堅物なイメージの江里乃ちゃんが徐々に溶けだして、しまいにはトロトロになっちゃう様が僕はめっちゃ好きなシチュエーションだった。

 

あ、江里乃ちゃん好きすぎてお相手の二ノ宮先輩ことほとんど書かなかったな~(笑)

 

ともあれ、人へ想いを乗せた言葉を添えて伝える……これは恋愛だけじゃなく、普通の人間関係においてもとっても大事なことですよね❤️