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恋愛小説レビュー「満月の夜に君を見つける」ネタバレ注意!

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 (画像出典元 https://www.amazon.co.jp

 

こんにちは恋愛開運堂のチャーリーです☆彡

 

今回は、冬野夜空(ふゆのよぞら)さんの恋愛小説

 

『満月の夜に君を見つける』スターツ出版文庫)

 

を読了しましたのでレビューいたします!

 

あなたは、絵心ってあります?

 

私チャーリーは、絵画はまったくダメで壊滅的にヘタです(笑)

だけど、見るのは好きで、特に幻想的で奥行きがある絵が好きですね。

 

絵が上手かったら好きな人と描画会なんてやってみたいですね♪

 

今回の物語は絵画を題材に、幸せって何だろうって考えさせられるお話です。

 

あなたも読んだらきっとホロホロしますよ~♡

 

 

  目次

 

あらすじ

「私、あなたの絵が好き……」

透明な彼女に、僕は永遠の恋をする。 

 

 家族を失い、人と関わらず生きる高校1年生の少年・本宮は、モノクロの絵ばかりを描く日々。

 

そこへ不思議な雰囲気を纏った美少女・水無瀬月(みなぜゆえ)が現れる。

 

 絵を前に静かに微笑む姿に、本宮は次第に惹かれていく。

 

しかし彼女の視界からはすべての色が失われ、さらに「幸せになればなるほど死に近づく」という運命を背負っていた。

 

「君を失いたくない」……月(ゆえ)の世界を再び輝かせるため、本宮はある行動に出ることに……。

 

満月の夜の切なすぎるラストに心打たれる感動作!

 

 

感想

今回の作品、個人的にメチャ好きです!

 

主人公の少年・本宮と、そのお相手の月(ゆえ)との仲がよくなっていくペースが、ちょうどいい感じのペース。

 

お互い照れながら徐々に信頼を深めていくので、読んでるほうもすごく引き込まれていくのです。

 

そして、リアルな恋物語かなと思っていると、途中からファンタジックな展開に

なっていくため、この物語の独特な世界観に魅了されていきます。

 

このお話の大きなテーマは「幸せとはどういうものか」

 

幸せってお金があること?友人がたくさんいること?長生きすること?

 

人によって幸せの基準は違います。

 

ネタバレになりますが、月(ゆえ)は「幸せになってそのまま消えてしまいたい」

と願います。

 

そして、本宮と出会い彼との他愛もない日常に喜びを感じ、幸せというものの形を彼女の人生において、はじめて認識します。

 

ただし、幸せを享受すればする程その幸せから遠ざかる(つまり自分が消えること)。

 

彼女の幸せ=本宮と過ごす時間

 

その彼女の運命の事実を知った本宮も彼女の幸せと命の長さとのジレンマに苦悩します。

 

彼女が色を失ったまま、ただ生き長らえるのが幸せなのか……と

 

「長命で平凡な人生」「短命で幸福な人生」、どちらを選ぶか究極の選択ですよね。

僕も考えてみました。う~ん、そりゃモチロン「長命で幸福な人生」ですけどね(笑)

 

どちらか決めろと言われれば、「長命で平凡な人生」かな~

だって幸福であるほど、その幸せを手放す辛さが増すからというのもありますが、

平凡って僕は意外と好きなんですよね。

 

平凡は波風がたってない感じで、飄々とした印象を連想させますし、平凡な中にも小さな幸せがきっと見つかると思ってますから。

 

長命でつらい人生は絶対にいやですが(笑)

 

 いずれにしても、僕は他人よりまず自分の幸せを優先する方がいいと考えてます。

(他人の迷惑にならなければですが)

 

なぜなら、自分が幸せになれば結果として、それが他人の幸せに繋がると思うから

です。

 

自己中心性の利他ってやつです。

 

物語の中でも「無遠慮の四つ葉さがし」という言葉で出てきますが、その意味は

「幸せをよぶ四つ葉のクローバーを探してるとき、三つ葉の赤ちゃんが踏まれて

傷ついて、それが四つ葉に成長すること」つまりは「遠慮せずにしたいように

した方が、良い方に転ぶことがある」ってことです。

 

あなたも恋の相手に遠慮しない方が、案外ステキな恋愛ができるかもよ♡

 

 

評価

   好き度  :★★★★★

 (個人的に好きな話か) 

 

  泣き度  :★★★☆☆

  (泣ける話か)

 

ハラハラ度  :★★☆☆☆

 (ハラハラする話か)