恋愛映画レビュー【ラストレター】ネタバレ注意!
(画像元 https://eiga.com/movie/89607/)
こんにちは恋愛開運堂のチャーリーです☆彡
今回は岩井俊二監督の恋愛映画『ラストレター』を鑑賞してきました。あなたは愛する人に手紙をしたためた経験ってありますか?
残念ながら面倒くさがりの私チャーリーはありません(笑)
でも今回の映画を観て手紙っていいもんだなぁ~って思いました。
そんな手紙が紡ぐ時間と人が織りなす愛の物語、レビューしちゃいます♡
あらすじ
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裕理(ゆうり)の姉の未咲(みさき)が亡くなった。裕理は葬儀の席で未咲の面差しにそっくりの娘・鮎美にから未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。
未咲の死を知らせるために訪れた同窓会で、学校のヒロインだった未咲と勘違いされてしまう裕理。
しかも、帰り道では裕理の初恋の相手・鏡史郎(きょうしろう)と再会することに。
勘違いから始まった裕理と鏡史郎の不思議な文通。裕理は未咲のふりをして手紙を書き続けるが、ある日鏡史郎からの手紙が鮎美に届いてしまう。
その手紙には鏡史郎と未咲、そして裕理の学生時代の淡い初恋の思い出が綴られていた。
彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、過去と現在、さらには心に蓋をして留めていた想いを時を超えて動かしていく……。
キャスト
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松たか子(岸辺野裕理)
遠野未咲の妹。夫・宗二郎と娘・颯香、息子・瑛斗と四人暮らし。高校時代の初恋の相手、乙坂鏡史郎と再会する。
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広瀬すず(遠野鮎美/未咲(回想))
鮎美……母の未咲が亡くなり、祖父母の住む家に身を寄せている。
未咲……裕理の姉。高校時代は学校のヒロイン的存在だった。
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福山雅治(乙坂鏡史郎)
小説家として活動するも、デビュー作以降全く書けていない。初恋の相手・未咲との再会を密かに願って同窓会へ出席するが…。
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神木隆之介(乙坂鏡史郎(回想))
未咲・裕理の姉妹が通う高校に転入してきた高校生。一目惚れの相手・未咲への手紙を生物部で一緒の妹の裕理に託す。
感想
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*手紙は時を越えるツール
SNS全盛の現代において、紙とペンで愛しい人へ手紙を書いて送るという場面はなかなか見られなくなりました。
便箋という言葉すら死語になりつつあり、一度も手紙を書いたことがないという人もいるのではないでしょうか。
物凄い速さで環境が変化している昨今、スマホの普及で手紙はおろか電話をするという佇まいさえ無くなってきてるようにも感じます。
この物語では、死んだ元恋人・未咲と偽って妹の裕理が鏡史郎へ手紙を出したところから複雑な人間模様が走り出します。
そして高校時代の鏡史郎が未咲へ送ったラブレターと絡み合い、過去と現在を繋ぐツールにもなります。そう、手紙とはタイムマシンを使わずに「現実におこるタイムスリップ」を可能にするものなのです。
*無限だと思えた夢と可能性
物語の中で、高校時代の未咲が読む卒業生の答辞の原稿の作成を鏡史郎が手伝います。
その答辞の一節に自分たちの学び舎を「自分の夢や可能性がまだ無限に思えたこの場所を。お互いが等しく尊く輝いていたこの場所を。」と表現しました。
私チャーリーはこの一節がとても辛かったですね。
確かに高校時代は僕も無限の可能性に期待と不安を抱えてたように感じますが、卒業して30年以上が経過した今となっては夢や希望は限りなく有限に近いものになりました。
幸い志望した職業に就いてはいますが、これが本当にやりたかったことなのか?家庭においても、もっと違った選択をしておけばよかったのでは?…など、自問自答を繰り返す日々です。
*40代~50代の恋愛遍歴
主人公・乙坂鏡史郎は過去の恋愛に引きずられてるがゆえに今をこじらせている人。
ただ、人間は誰しも色んな過去を背負い込み何かを引きずって生きています。
それが月日とともに雪だるま式に重くなっていくようにも感じています。
高校時代の鏡史郎を演じた神木隆之介さんが、インタビューで「僕の年齢ではまだ実感としてはわからないですけど…」「きっと年齢を経て観返せば全く違った感じ方をする作品なんだろな」と答えてありましたが、実際作品を観てる途中で僕も若い人には分からないかもな~という感覚はありました。
10代や20代の人と比べると、やはり40代50代の人はより重いものに囚われてるんじゃないかと思います。
作品を観てると私チャーリーの今までの人生、今までの恋愛遍歴が走馬灯のように流れてきて苦しくもあり、懐かしくもあり…この感覚は歳を重ねないと実感できないかもですね。
まとめ
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愛しいひとが忘れられずに翻弄される男が過去と向き合い、書いた手紙が人の縁(えにし)を繋ぐお話。
涙なくしては観れません!
歳を重ねた男女が生み出すラブストーリーは、ほんとに重みがありますね。
たくさんの恋を重ね経験した人生もいいものですが、ずっとひとりの人を想い続ける人生もまた尊くステキなものです。
今や人生100年時代、40代50代の人も今までの経験を受け入れつつこれからも、それぞれの恋物語をつくっていけるような気にさせられるお話でした。
あなたもラブレター…書いてみませんか♡