恋愛危機【あなたのお口のニオイ臭くない?】
こんにちは恋愛開運堂のチャーリーです☆彡
どんな美しい人でも歯や口もとが悲惨な状態だと、百年の恋も冷めてしまいますよね。
お口のトラブルには虫歯、歯周病、歯列不正など様々なものがありますが、その中でも恋愛において深刻なのは口臭。
相手と密着して愛を確かめあったり、夢を語りあったり……
そんな時に凄まじい口臭があると、せっかくのムードもぶっ壊れちゃいます。
というわけで、今回は現役歯科医師で日本歯科医師会会員の私チャーリーが、口臭について解説しちゃいます♡
口臭の原因は主に歯周病と舌苔
口臭の主な原因は揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)です。
とくに歯周病原菌は、硫化水素より悪臭の強いメチルメルカプタンを大量に産生します。なので「歯周病」は強烈な口臭があり、周りの人から嫌がられちゃいます。
そのほかにも臭いの原因となるものに「舌苔」があります。
口の粘膜は皮膚の垢と同じように、細胞が剥がれ落ち舌に白く溜まり腐敗しますが、これを舌苔といいます。この舌苔も大きな口臭源になるので歯周病とともにケアが必要となります。
OLを対象に「上司のみだしなみで最も気になる事」を調べたところ、9割以上が「口臭・体臭」を一番にあげました。
つまり、口臭予防に心掛けることは恋愛のみならず現代社会で必要なエチケットなのです!
歯周病を放置すると大変なことに
1.歯周病とは
歯周病は、ひと言でいうと歯肉や歯を支える骨(歯槽骨)が壊されていく病気です。
歯肉の内側は普段見ることは出来ませんが、歯の根の表面にあるセメント質と歯槽骨との間に歯根膜という繊維が繋がっていて、歯が骨から抜け落ちないようにしっかりと支えているのです。
歯周病に罹るとこれらの組織を破壊し、最後には歯が抜け落ちてしまいます。
2.歯周病は全身にも悪影響を及ぼす
歯周病に慢性的に罹っていると、様々な全身の病気に罹る危険性を高めます。
歯周病のある場所には、歯周病原性細菌とその細菌が産生する毒素、炎症のある場所で作られるプロスタグランジンやサイトカインなどのケミカルメディエーターが存在し、歯周病が悪化するのに伴い、その量も増えていきます。
これらのものが歯肉の毛細血管を通じて全身に搬送されると、心臓血管疾患、脳梗塞、
糖尿病の悪化、低体重児出産などを引き起こすリスクを高めるのです。
歯周病の原因
唾液成分の糖タンパクが歯の表面にペリクルという薄い皮膜を作ります。その皮膜の上にくっついたミュータンス菌がショ糖を使ってネバネバした物質を作り自分の家を作り始めます。
この家の中に細菌が多量に侵入し増えていきますが、この状態をプラークまたはバイオフィルムと呼びます。このプラークに住み着いた細菌が出した毒素により、歯肉が腫れたり出血したり、歯槽骨を溶かしたりする原因となるのです。
また、このプラークは外からの抗菌薬や唾液中の抗菌成分の攻撃に抵抗し、薬が効きにくい構造となっています。そして、このプラークが唾液や血液の無機質成分を吸って固まったものを歯石と呼びます。
歯周病の予防
歯周病の原因は細菌性のプラークです。よってこれを確実に取り除く「プラークコントロール」を習得することがとても大切なのです。
1.歯周病に適切な歯ブラシの選び方
毛先はストレートで毛束は3~4列ぐらいで清掃しやすく、通気性のよいものがいいでしょう。
2.歯ブラシの持ち方
磨くときの歯ブラシの持ち方は、鉛筆を持つようなペングリップで持ちましょう。
3.みがき方
歯の磨き方の基本は、1歯づつ丁寧にみがくことです。もちろん自分に適したみがき方がありますが、参考までに一例をご紹介しておきます。
歯の外側も内側も、歯ブラシの毛先を歯と歯茎の境目に向けて45度の角度にあて、軽い力で小刻みに動かします。
その他にも様々なみがき方がありますが、歯ブラシの毛先を上手に使ってプラークを確実に取り除くことが大切です。
舌の清掃方法
歯周病と並んでもう一つの大きな口臭の原因である舌苔の清掃方法もご紹介しておきます。
1.思い切り舌を出す。
2.そして、舌清掃用のブラシを使い100g以下の圧力で奥のほうから前方に掻き出します。その際、前後にみがいてはいけません、必ず後ろから前方へのみブラッシングします。
3.ペースト状の舌苔が取れなくなったら舌清掃を終えて、その後に歯磨きをします。歯磨きを最初にすると、かえって口臭が強くなることもあるのです。
洗口剤や歯磨剤の併用で口臭予防
口臭予防には、歯磨きや舌清掃の大切さをお伝えしてきましたが、その際には洗口剤や歯磨剤の薬効成分も是非とも活用しましょう。
洗口剤は「デンタルリンス」や「マウスウォッシュ」とも呼ばれます。
口にふくんでクチュクチュと成分を行き渡らせることで、口臭の予防や口腔内の洗浄あるいは乾燥対策ができるものです。
とくに唾液の分泌が減少して雑菌が繁殖しやすい環境になる就寝前や歯磨きの仕上げとして大変有効です。また、使用後はスッキリとした爽快感も味わえるのです。
また歯磨剤の薬効成分は、舌や歯周ポケットの奥に潜む原因菌を殺菌することにより、歯肉の腫れや口臭を防いでくれます。
まとめ
いかがでしたか?
お口の中には細菌や雑菌がたくさん存在しているため、ちょっとしたことで悪臭を放ってしまいやすいものです。
「臭いが気になってキスができない」なんてこともありますよね。
なので、普段からお口のセルフケアをおこない、かかりつけの歯医者さんでプロフェッショナルケアをおこなってもえば、臭いを気にせず安心してパートナーとの愛の語らいができるようになります。
頑張ってお口のケアしちゃいましょうね♡