恋愛小説レビュー『ずっとキミしか見えてない』ネタバレ注意
(画像元 https://www.amazon.co.jp/)
こんにちは恋愛開運堂のチャーリーです☆彡
あなたは一度あっただけのひとりの人を一途に想い続けたことってありますか?
僕は残念ながらそんな経験はないし、一度会っただけじゃ忘れてしまっちゃいます・・たぶん(笑)
今回は運命的な出会いをした二人がお互いを一途に恋したお話、湊祥(みなと・しょう)さんの『ずっとキミしか見えてない』(野いちご文庫)をレビューしちゃいます♡
作者紹介
湊 祥(みなと・しょう)
2018年『一生に一度の恋』小説コンテストにて『あの時からずっと、君は俺の好きな人。』(原題『あのとき僕は、君の青に願った』)が最優秀賞を受賞、同作でデビュー。
近著に『杜の都であやかし保護猫カフェ』(宝島社)、『何度記憶をなくしても、きみに好きと伝えるよ。』(スターツ出版)。
あらすじ
8年前からずっと恋してた……だから、早く気づいてほしい俺がキミを好きだってこと
8年前、流星群の夜に出逢った少年に恋をした紗良(さら)。
高校の入学式でその少年・光雅(こうが)に再会し、同じクラスに!
彼はイケメン優等生になっていて、手が届かないほどの人気者。
だけど、紗良に勉強を教えてくれたり、特別扱いしてくれて……。
本当は両想いなのに、お互い気持ちを伝えられずにすれ違ってばかり。
そこへ紗良に想いを寄せる男子が現れ、光雅は焦り始めるじれったい胸きゅんピュアラブ♡
(本書より引用)
感想
主人公の結城紗良(ゆうき・さら)は鈍感で平凡な高校1年生。
その紗良は8年前の「ねこ座流星群」を見に行った時に偶然出逢った男の子に恋に落ちる。
そしてその相手、月島光雅(つきしま・こうが)と高校の入学式で再会。
美少年だった光雅は成績優秀なクール系イケメンへと成長していた。
平凡女子×完璧イケメン……うん、恋愛物の王道をいくストーリーですね(笑)
しかも運命的に一度だけ出会った二人は、お互いをずっと一途に想いを寄せていたというから、そのピュアさにキュンキュンきちゃいます!
僕が光雅ほどのイケメンなら、絶対回り道しちゃってるな~
名前も聞かなかった二人が8年後も同じ場所でまた一緒に流星を見る約束をします。
それだけでも夢とロマンを感じるストーリーですよね!
かくして8年後、偶然にも同じ高校へ通うことになり、再会した二人は8年の時を越えて
お互いがあの時の相手だと気づきます。
ところが、もし相手が覚えていなかったら……とお互い臆病になってしまうことから、じれったい展開が繰り広げられます。
成績トップの光雅にくらべ、やっとのことで入学できた紗良は、光雅の足枷になるのではと光雅を避けるようになるのですが……
もうこの辺になると、男子目線の僕から見るともはや紗良は、こじらせ女子にしか見えなくなってきました(笑)
でもそれだけ紗良は自分の結ばれたいという欲求より、相手のためになる方を優先できるほどやさしい子なんですよね。
そこに光雅も惹かれたんだと思うと納得です。
お互いが勇気をもって打ち明ければ話は早いんだけど、やっぱり恋愛って相手が本命になるほど慎重に、そして臆病になってしまう。
他の人だとリラックスして何でも話せるんだけどな~って人、多いんじゃないかな。
そして、良い恋愛って何かと考えてみました。
良い恋愛とは恋人同士が依存しあうのではなく、お互いが独立していて、その上でお互いの存在が目標に向かって頑張る励みになるような関係なのではないでしょうか。
そういった意味では、紗良の存在によって光雅が勉強にスポーツに頑張れるっていうエピソードは、紗良と光雅は良い恋愛関係にあり、明るい未来が待ってるのを確信します。
光雅はまさに星の王子さま、この物語を読んだらあなたもきっと、星の王子さまを探したくなっちゃいますよ♡