恋愛開運堂

恋愛に関するエトセトラ

恋愛小説レビュー「君に出会えた4%の奇跡」ネタバレ注意!

f:id:dent1844:20190617202208j:plain

 (出典元:https://www.amazon.co.jp

 

こんにちは恋愛開運堂のチャーリーです☆彡

 

今回は広瀬未衣さんの恋愛ファンタジー小説「君に出会えた4%の奇跡」(双葉文庫

を読了しましたのでレビューいたします!

 

この作品は、ブルームーン(ひと月に2度満月が現れる現象)をテーマにした、本当にファンタジックな恋愛小説なのです。

 

青い月がもたらす不思議な力が、あなたにも奇跡を起こすでしょう♡

 

   目次

 

あらすじ

東京に住む主人公の社会人・灯里(あかり)は、時折思い出せない夢のことを考えて、うわの空になる癖を持つ女の子。

 

そんな灯里をやさしく見守り、導く2歳年上の恋人の奏(かなで)とプロポーズを受けて結婚することに。

 

結婚前にまとまった休暇がとれた灯里は、母親が女将をつとめる旅館を営む実家がある京都へ帰省。

 

その京都で「大切な何か」を忘れているような違和感を覚える灯里。

 

そんな灯里は、たまたま実家の旅館の客ら、ひと月に2度満月が訪れる幸運の月「ブルームーン」の話を耳にするところから、物語は加速していく。

 

ブルームーンの月あかりの中を歩いていた灯里は、ひと際青い藍色に近い色の世界へ遭遇し、なぜか胸が高鳴るのを覚え、その空間へ足を踏み入れる。

 

すると、そこには一人の男性が浮かび上り、その人を見ると熱い想いとともに自然と涙がこぼれ落ちる。

 

その人の名前はコウ。灯里がどうしても思い出せなかった人だった。

 

その不思議な空間の中では灯里は、17歳の高校生に戻っていて、過去の追体験を通してコウとの甘く切ないブルームーンが輝く4日間を思い出すことになる。

 

この宇宙の目に見える物質は、全体のわずか4%にすぎない。この物語では、その4%の中で出会った奇跡のラブストーリーが展開されるのです。

 

 

感想

 この作品は全体を通して、まさに青い月の光がキラキラと降り注ぐような錯覚を覚えるような、綺麗で澄み切った印象の物語でした。

 

ですが、僕が男性のためか灯里の細かい心の機微に感情移入が難しい場面もあります。

 

また正直、灯里は僕の好きなタイプの女の子ではありませんが、相手役のコウや奏が背の高いイケメンなのも、灯里の幼なじみ拓斗の言葉を借りるなら「いけすかん」と嫉妬の炎メラメラ(笑)

 

あと、何で灯里は奏というフィアンセがいるのに、コウの幻影を追い求めることや、作中に言葉では表されてなかったけど、幼なじみの拓斗は灯里が好きなんじゃないの?

というところがあり、コウとの進展を手放しでは応援できなかったです。

 

 

しかし、作中に描かれる京都の街の美しさと、果てしなく広がる無限の大宇宙の神秘さ

が不思議と絶妙に混ざり合って、僕を物語の中に引き込んでいきました。

 

作中のコウのセリフ「人間は無数の物質の組み合わせでできている。その物質の組み合わせの数の確率も、宇宙単位で見ると必ずどこかに同じ組み合わせがあるから、宇宙のどこかに必ず同じ人間が存在する。」

 

う~ん、何とも男のロマンを掻き立てます!もう一人の自分の存在を想像しちゃいますよね。

 

ブルームーンの青い月の光が導くとこに、過去への入口がある」

 

僕も次のブルームーンの夜にロマンティックしてみたい!

ただし、次のブルームーンが見れるのは2037年

 

その時僕はもう70歳を過ぎてるんだけど(泣)